車のエンジンをかけようとしてもキーが回らない、エンジンがかからないと焦ってしまいます。特に出先でキーが回らないと原因が仮に単純なことでも焦ります。今回は、イグニッションキーやツイストノブが回らない時の対処方法について詳しく紹介します。
初稿 2020年1月27日投稿
※2021年5月23日に追記しました。
※2023年6月24日に追記しました。
※2025年7月11日に追記しました。

目次
比較的簡単に対応できるケース
車のキー(イグニッションキー)が回らない原因が、知っておくことで対処可能なケースを紹介します。下記ケース外で山梨県内での車鍵紛失や車鍵トラブル対応が必要な場合は、山梨県地元出動鍵屋のアットサービスにお任せください。
ハンドルロックの作動
エンジンを切り、キーが引き抜ける「LOOK」の位置でハンドルを動かそうとすると「カチッ」とハンドルが動かない状態になります。この状態でキーを差し込んでエンジンを始動しようとしてもキーは回りません。キーが回るようにするには、ハンドルを左右に動かしながらキーを回すとエンジンが始動します。
主にスマートキー以外のハンドルロックならキーと連動でロックが解除されます。しかし、スマートキーのハンドルロックの場合、バッテリーが完全に上がりきってしまった場合に、ハンドルロックが解除されません。もちろん、ツイストノブタイプのイグニッションキーは回りません。
プッシュスタートシステムの車で、バッテリーが完全に上がるとスタートスイッチが押せませんので、ハンドルロックも解除できません。
シフトポジションに問題がある場合
現在、街の中を走る車の9割以上はオートマチック車と言われています。オートマチック車のエンジンが始動するのは、シフトポジションが「P」または「N」で、「R」や「D」の位置では、キーが回りません。また、「P」以外のポジションではキーが抜けない仕組みになっています。一度シフトポジションを確認し「P」の位置でキーを回してみましょう。

クラッチスタートシステム
現在では少ないマニュアル車ですが、約20年前頃から乗用車のマニュアル車はクラッチペダルを踏まないとエンジンが始動しない仕組みになっています。ギアが入ったまま、キーを回してエンジンが始動すると車が動き出すためです。安全装置のひとつとしてクラッチスタートシステムが採用されました。エンジンを始動させるときは必ずクラッチを踏む癖をつけることで解消します。
ブレーキペダルを踏むケース
キーを回すタイプではない、プッシュスタートシステムを採用したスマートキーの車は、ブレーキペダルを踏まないとエンジンが始動しません。多くの車は「ブレーキペダルを踏んで下さい」といったようなメッセージが表示されますので、比較的気づきやすくなっています。
違う車のキー情報が反応するケース
社用車であるケースですが、同じ車種のキーが数個まとまっている状態でエンジンを始動しようとすると、その車のIDコードを認識したときにはエンジンは始動しますが、違う車のIDコードを認識したときにはエンジンはかかりません。キーは1台毎まとめずに使用しましょう。
対応が困難なケース

車のキーが回らない、エンジンが始動しない原因の中で、自分では対応が困難なケースを紹介します。
イモビライザーの不一致
最近の車には、盗難防止のため、IDコードが登録された正規のキー以外ではエンジンが作動しないエンジンイモビライザーシステムが装備されます。キーの複製は、キーナンバーがあれば複製可能ですが、IDコードが登録されていない場合にはエンジンが始動しません。カギのトラブルなどを取り扱う業者やディーラーに連絡し、登録してもらうなどの対応が必要です。
キーの破損による場合
車のキーは、何度も何度も抜き差し使用することで、カギ山が欠けてしまったり、キーが変形してしまうケースもあります。スペアキーが使用できる場合には、スペアキーを使用し、出先でスペアキーが入手できない場合には、カギのトラブルなどを取り扱う業者に連絡して対応してもらいましょう。その際に、盗難防止のイモビライザーの有無を伝えることが大切です。
車のイグニッションキーが回らない場合のキー破損とは、鍵自体が折れたり曲がったりといったことだけではありません。鍵自体が摩耗している事による鍵のギザギザ部分がすり減っていて見た目にはそこまで目立った変形や摩耗がなくても回らなくなることが往々にしてあります。車のイグニッションキーだけではなく、通常のドア鍵でも経年による摩耗は常に念頭に置いておく方が良いです。
鍵が折れてしまった場合
スマートキーが普及していますが、まだまだ鍵を差し込んでエンジンを始動させる車は新車でも多くあります。スマートキーのエマージェンシーキーの場合、普段使わないため折ることはないと思いますが、逆に折ったとしてもスマートキーが生きていることでエンジンはかかります。しかし、鍵を差し込むタイプの車はエンジンがかけられません。

イグニッションキーとはそもそもどんなもの?
イグニッションキーとは、車のエンジンを始動させるためのキーです。イグニッションキーは、車のハンドルの近くにあるイグニッションスイッチに差し込み、回すことでエンジンを始動させることができます。イグニッションキーには、通常、OFF、ACC、ON、STARTの4つの位置があります。OFFの位置では、エンジンは停止しています。ACCの位置では、アクセサリーや電装品が使用できます。ONの位置では、エンジンが始動できる状態になっています。STARTの位置では、エンジンが始動します。
イグニッションキーは、車の盗難防止にも役立ちます。イグニッションキーには、車の個体識別番号が埋め込まれており、イグニッションスイッチに差し込まれないとエンジンを始動させることができないようになっています。(イモビライザーキーである事が前提です)
現行で販売されている国内の自動車の殆どがスマートキーやイモビライザーキーとなっている為、ギザギザ鍵で鍵を回す・・・という行為そのものを行わない、若い人だとわからないってことになっているかもしれませんが・・・。レンタカーや昔の自動車へ乗る際はイグニッションキーであることを意識した車の乗り方が必要かもしれません。
イグニッションを回そうとして鍵が折れた場合
金属疲労などによって、キーシリンダーに鍵を差し込んで、エンジンを掛けようとしたが鍵の根元から折れてしまったらイグニッションは回せません。
鍵を折ってしまった場合は、鍵業者に連絡することがベストです。折れた鍵が取り出せない場合、たとえスペアキーがあったとしてもエンジンを掛けることが出来ません。
出張鍵屋にシリンダーの中に詰まってしまった鍵を取り出してもらいましょう。スペアキーが無い場合には、その場で鍵を作成してもらえます。イモビライザー付きの場合はその旨伝えましょう。イモビライザーのID登録も鍵業者・出張鍵屋なら可能です。
ドアのカギ穴で鍵が折れた場合は、スペアキーでエンジン始動が可能です。移動可能な場合は鍵の修理が出来る工場まで移動しましょう。スペアキーが無い場合は、鍵業者に依頼しましょう。
車内にスペアキーがあり、ドアの開錠さえ何とかなれば大丈夫な場合は、自動車保険のロードサービスやJAF会員ならJAFのロードサービスを依頼することで無料でドアの開錠が可能です。
バッテリーが上がってしまった場合
キーは回るが「カツカツカツ」と音がするだけでエンジンが始動しない、または回しても反応なしの場合には、バッテリー上がりが考えられます。バッテリー上がりの場合には、JAFのロードサービスや、ご加入の自動車保険のロードサービスが利用できます。救援してもらった後は、早めにバッテリーを交換しましょう。
充電制御車には充電制御車用のバッテリーを!
従来の車のバッテリーは、バッテリーが満タン状態でもオルタネーターが稼働し続け、充電を継続していました。充電制御車は、コンピューター制御により充電と充電停止を切り替え、バッテリーが少なくなってきたら再び充電を開始します。減速時の回生エネルギーを利用してバッテリーに充電する仕組みもあります。
ガソリンを燃焼させ常にオルタネーターで発電させるよりも燃費性能に有利に働きます。
ハイブリッド車のみでなく、現在ではほぼすべての新車が充電制御車に該当します。
充電制御車は、充電停止中に電気の使用をバッテリーに頼る、充放電を頻繁に繰り返すことから、バッテリーへの負担は大きくなります。大容量かつ充電受入性の高い専用の高性能バッテリーが必要になります。
ホームセンターで安かったからと言って、通常のバッテリーを装着した場合、短期間にバッテリー上がりを起こしてしまいます。充電制御車には充電制御車用のバッテリーを使用しましょう。
アイドリングストップ車のバッテリーは寿命が短い

信号待ちでエンジンが停止するアイドリングストップ車は、モーターのみで車を動かすことが可能なハイブリッド車を除き、バッテリーの寿命が短くなり、エンジンがかからなくなるリスクが高くなります。
アイドリングストップを頻繁に使用して走行すると、新車であっても2年でバッテリーがダメになってしまう場合があります。車には、アイドリングストップ解除スイッチがあります。エンジンを掛けるたびに押す必要がありますが、解除して乗ることで4年以上長持ちすることもあります。アイドリングストップによる燃料代は、バッテリー1個の価格を上回っているでしょうか?面倒でもやってみる価値はあります。
アイドリングストップ車のバッテリーは定期的な点検と早めの交換で、バッテリー上がりによるイグニッションが回らなくなるトラブルを回避しましょう。
スマートキーの電池が少ない場合
スマートキー車でスマートキーの電池残量が少なくエンジンが始動しない場合には、スタートボタンにスマートキーを近づけてスタートボタンを押すことでエンジンが始動します。しかし、完全になくなるとエンジンの始動はできませんので早めに電池交換しましょう。
イグニッションキーが回らないの完結まとめ(10秒で確認まとめ)
車のイグニッションキーが回らない場合、下記の完結な対応方法が考えられるので確認してみてください
- ステアリングロックを解除する ステアリングロックが掛かっている場合、キーを回すことができません。まずはステアリングロックを解除してみてください。具体的には、ステアリングホイールを左右に少しずつ動かしながら、キーを回すことができるか試してみます。
- ギアがパークになっているか確認する 自動車の場合、ギアがパークになっていないとキーを回すことができません。シフトレバーが確実にパークになっているかを確認してください。
- キーが曲がっている、破損している、汚れている キーが曲がっている、破損している、汚れている場合、イグニッションスイッチにうまくかみ合わなくなります。キーを交換するか、キーを清掃してみてください。
- バッテリーの充電を確認する バッテリーが弱くなっていると、イグニッションキーを回すことができなくなることがあります。バッテリーの充電状況を確認してみてください。
- 故障が原因である場合 イグニッションスイッチやスターターモーター、配線などが故障している場合、キーを回すことができなくなることがあります。この場合は、修理が必要となります。
上記の対応方法を試してもキーが回らない場合、出張鍵屋へお気軽にお問合せください。
イグニッションキーが回らない時の対処方法の Q&A
Q1:ハンドルロックが原因かも?
A1:ハンドルを左右に軽く動かしながらキーを回してみてください。多くの場合、ステアリングロック機構が作動しているだけです。バッテリーが完全放電している車種では解除不能になるため、バッテリー上がりも併せて疑いましょう。
Q2:シフトレバーの位置を再確認
A2:オートマ車は「P」または「N」でないとキーが回りません。特に坂道でPポジションに入っていても微妙に噛み合わずロックされる場合があるので、ギアを「R」「D」に入れてから再度「P」に戻し直すと解消することがあります。
Q3:クラッチスタート車の注意点
A3:マニュアル車は安全装置でクラッチペダルを踏まないとキーが回りません。クラッチを最後まで踏み込んでから回す癖をつけましょう。ペダルに違和感がある場合はクラッチスイッチの故障も疑い、ディーラーまたは鍵屋に点検を依頼してください。
Q4:イモビライザー・ID照合トラブル
A4:スマートキーやイモビライザーキーが認証されないとキーがスタックします。他車のキーを近づけたり、複製キーを使った後に登録が外れてしまったケースもあるため、登録情報のリセットと再ペアリングが必要です。専用機器を持つ出張鍵屋またはディーラーへご依頼ください。
Q5:キーシリンダーの摩耗・汚れ
A5:何年も使用したキーや車はシリンダー内部にゴミが詰まったり摩耗で噛み合わなくなることがあります。キー表面やシリンダー内部をシリコンスプレー等で潤滑し、軽く差し戻してみてください。改善しない場合はシリンダー交換やクリーニングが必要です。
Q6:キーが曲がっている・折れている
A6:根元から曲がったり折れかけたキーは無理に回すと破断します。折れた場合は速やかに出張鍵屋へ連絡し、折れ込み抜き取りとキー作成を依頼してください。スペアキーがあれば事前に車の移動も可能です。
Q7:バッテリー上がりの見分け方
A7:キーは回せてもセルモーターが「カツカツ音」だけの場合はバッテリー上がりです。ジャンプスタート後、専用バッテリー(アイドリングストップ車・充電制御車用)へ交換しましょう。JAFや保険ロードサービスが無料対応可能です。
Q8:スマートキー電池切れ・緊急始動
A8:プッシュスタート車はスマートキーのボタン電池切れでも緊急始動可能です。ブレーキを踏みながらキー本体(内蔵メカキー)をスタートボタンに当て、音がしたら直後に押し込むと起動できます。
Q9:故障が疑われる時は?
A9:イグニッションスイッチ本体やスターターモーター不良、配線断線などの電気系トラブルはDIY修理が危険です。専門の鍵業者または整備士による診断・修理をお勧めします。
Q10:緊急時の出張鍵屋活用法
A10:当社では山梨県全域に巡回スタッフが在籍しており、ステアリングロック解除からイモビライザー再登録、シリンダー抜き取り・交換まで即日対応可能です。まずはお気軽にお問い合わせください。
イグニッションキーが回らない時の現場対応と予防策
イグニッションキーが回らずエンジンがかからないトラブルは、慌てずに原因を順に潰していくことが重要です。まずはステアリングロックの作動を疑い、ハンドルを左右に軽く揺らしながらキーを回してみましょう。バッテリー上がりなどでハンドルロックが解除できない場合もあるため、セル音やメーター点灯の有無でバッテリー状態を確認します。
オートマチック車ではシフトレバーが「P」または「N」以外の位置にあるとキーが抜けず回りません。坂道停車時にはポジションが微妙にずれていることもあるため、一度「R」「D」に動かしてから「P」に戻すと解消できる場合があります。マニュアル車ではクラッチペダルを完全に踏み込む必要があるため、踏み不足やクラッチスイッチの故障がないかもチェックしましょう。
キーそのものの摩耗や汚れ、曲がり・折れも回らない原因です。シリンダー内に異物が噛み込んでいる場合は潤滑スプレーで改善を試み、キーが曲がっている・折れかけているときは無理に回さず専門業者へ依頼してください。抜き取り・クリーニングやシリンダー交換で再度スムーズに回るようになります。
スマートキー・イモビライザー車では、IDコードの不一致や電池切れによってスターターボタンが反応しないケースがあります。スタートボタンに内蔵メカキーを当てて緊急始動しつつ、専用ツールで再ペアリングやID登録のリセットが必要です。イモビライザー再登録は出張鍵屋かディーラーで対応可能です。
万が一バッテリーが弱っている場合はセルモーターの空転音や室内灯の暗さで判断でき、JAFや保険付帯のロードサービスを利用してジャンプスタートやバッテリー交換を行いましょう。アイドリングストップ車や充電制御車は専用バッテリーへの交換が必要なため、安価な汎用バッテリーでは再度上がる恐れがあります。
日常の予防策としては、キーを使うたびにステアリングロックの解除状況を確認し、キーとスマートキーの電池残量を定期的に点検することが挙げられます。また、折れや摩耗を防ぐために予備キーを携行し、出先でのトラブル時にはスペアを使って移動できるよう準備しておくと安心です。さらに、車検や定期点検の際にイグニッションシリンダーとクラッチ・ブレーキスイッチの動作確認を依頼すると未然にトラブルを防げます。
万一現場で上記対応を試しても解決しない場合は、当社の出張スタッフがステアリングロック解除、シリンダー内部抜き取り、イモビライザー再登録、シリンダー交換まで迅速にサポートいたします。イグニッションキーが回らないときは、まず落ち着いて原因を確認し、安全確実な方法で対処してください。
山梨県 出張鍵屋 イグニッションキーが回らない まとめ
山梨県にて鍵トラブル 車鍵紛失 などでお困りの場合は出張鍵屋へお任せください、近くの巡回スタッフが急行致します。今回のイグニッションキーが回らないですが、意外に急行してみるとうっかりミスやケアリスミスによる作動不良などの場合が多いので、まずは一旦一呼吸おいて車のイグニッションキーが回らない理由を1つ1つつぶしてみて、それでもだめなら保険屋さんや山梨県出張鍵屋へお任せください。案外ハンドルロックが変にかかっていて、キーを回しながらハンドルがたがたで回っちゃったりするんですよね、特に借り物の車やレンタカーなどで起きやすい症状です。また自分が乗っている車より年式の古い車に乗った時に発生しやすい症状などもあるので、そのあたりの焦った時は確認が必要ですよ!
