ギャランVR-4の後継として1993年からWRC世界ラリー選手権に参戦したランサーエボリューションシリーズは、1992年の発売以降、4WDターボのスポーツセダンとして高い人気を誇ります。
初代モデル登場からまもなく30年を迎える中、低走行の修復歴無の個体は新車価格を大きく上回っています。
まもなく25年が経過するエボリューションⅣの人気が高まっていることから、ランサーGSRエボリューションの盗難には警戒しなければなりません。今回は、アメリカで人気が高まるランサーGSRエボリューションの盗難防止対策について紹介します。
目次
ランサーGSRエボリューションとは
ランサーは1973年に発売されたコンパクトセダンであり、初代は2ドアもありました。当初からラリーのベース車両として使用され、GSRと呼ばれるターボ付きスポーツグレードが用意されます。
1993年にWRCの参戦車両がギャランからランサーに変更するにあたり、グループAは市販化された車が条件のため、そのホモロゲーションモデルとしてGSRエボリューションが誕生しました。
ランサーGSRが1.8Lターボに対しエボリューションはギャランVR-4用の2.0Lターボ(250馬力)を搭載したため一気に注目を集めました。
ランサーGSRエボリューションはなぜ人気?
発売から25年を経過したランサーGSRエボリューションは、アメリカの25年ルールにより、クラッシックカーに該当することから、アメリカでの排ガス規制緩和と右ハンドル走行が認められるため、日本車好きのアメリカ人に高い人気があります。
エボリューションⅢまでが25年経過し、2021年8月にエボリューションⅣが25年を迎えます。
アメリカではWRCの活躍はそれほど注目されませんが、エボリューションⅢは人気映画のワイルドスピードに登場したことから注目されています。
車ごと盗まれ輸出されてしまう被害に十分な警戒が必要なモデルです。
ランサーGSRエボリューションの国内相場は?
エボリューションⅢもⅣも価格帯は200~300万円です。10万キロ以上の走行や修復歴のある個体が多く、走行距離が少なく修復歴の無い個体はなかなか市場に出ないこともあり300万円を超えます。
ランサーGSRエボリューションイモビライザーはⅧから搭載
ランサーGSRエボリューションⅧが発売された2003年1月からIDコードが登録された正規のキー以外ではエンジンが作動しないエンジンイモビライザーシステムを標準装備します。
2003年以前のランサーGSRエボリューションⅦまでは、イモビライザーは装備されません。
ランサーGSRエボリューションにおすすめなセキュリティ対策
ランサーGSRエボリューションのイモビライザー無のモデルには、後付けの盗難防止装置がおすすめです。
ドライブレコーダーやエンジンスターターでお馴染みのユピテルのカーセキュリティシリーズGrgoは、ドアセンサーやショックセンサー、イモビライザーを装備した後付けの盗難防止装置です。
Grgoは安心の日本製であり、盗難発生警報装置技術基準適合品、イモビライザー技術基準に適合しています。
エボリューションⅢのキーレスキー無しの場合、集中ロックと連動してキーレス機能を追加可能です。エボリューションⅣは純正キーレスキーをGoroと連動されることが可能です。
盗難防止にはプラスαの対策が必要
人気のランサーGSRエボリューションは、シャッター付きの車庫保管がおすすめですが、戸建て住宅の方でも限界があります。
ハンドルロックなど、もうひとつのセキュリティをプラスすることをおすすめします。
イモビライザー無の車の鍵は簡単に複製され使える状態になります。
鍵の紛失には十分注意が必要で、万一紛失してしまった場合には、キーシリンダーごと交換することをおすすめします。
まとめ
ランサーGSRエボリューションⅢは、映画ワイルドスピードで使用されたため、アメリカで人気が高く、25年以上経過しています。アメリカで簡単に登録可能なため、需要が高まっています。
中古車価格は新車当時の価格を上回っています。盗難対策は後付けのイモビライザープラスαの対策をおすすめします。