ハイブリッド車もガソリン車も「ガソリン」を入れて走行することに変わりはありません。
しかし、ハイブリッド車の場合、走行用バッテリーに電気を蓄積させモーターで走行することも可能です。
一般的に、ハイブリッド車の燃費は良いとされていますが、クルマの購入価格が普通のガソリン車と比較して高くなります。
ガソリン代が安くなった分、クルマの購入価格の差を埋められるかどうかも気になるところです。
今回は、ハイブリッド車とガソリン車で、ガソリン代や走行距離の違いから、本当にどちらがお得なのかについて紹介します。
目次
なぜハイブリッド車が人気?
トヨタプリウスやアクアなどハイブリッド専用車の他、ヤリス、カローラシリーズなどさまざまな車種にハイブリッド車が用意されます。
日産ではe-POWERと呼ばれるハイブリッド車があります。
電気自動車では、充電時間の問題や、充電場所の問題、1回の充電で走れる航続距離の問題など課題があり、電気とガソリンのハイブリッドで走行するハイブリッド車が人気を集めています。
ハイブリッド車のメリット・デメリット
ハイブリッド車は、エンジンで発電したり、減速エネルギーで発電したエネルギーを走行用バッテリーに充電し、走行用に利用するため、燃費に貢献します。
また、モーターのみでの走行も可能で、高い静粛性も持ち合わせています。
車両価格が一般的なガソリン車と比べて高額になること、エンジンのメンテナンスとハイブリッドシステムのメンテナンスどちらも必要になること、走行用バッテリーが劣化した際に交換費用がかかることのデメリットもあります。
ガソリン車のメリット・デメリット
ガソリン車は、車両価格がハイブリッド車に比べて抑えられています。
あまり距離を走らない方、短距離のみの使用の場合おすすめです。
ハイブリッドシステムを気にすることなく、バッテリーも一般的なバッテリーが使用可能です。
短距離走行を繰り返すことで燃費が悪化します。
初度登録から13年経過すると自動車税が15%重課されるデメリットがあります。
ハイブリッド車とガソリン車の燃費比較
ハイブリッド車とガソリン車の燃費比較を、トヨタヤリスを参考に比較してみました。
トヨタヤリス ガソリン1.5Z 2WD 21.3km/L(WLTCモード) 実燃費約15km/L
車両本体価格 2,154,000円
トヨタヤリス ハイブリッドZ 2WD 35.4km/L(WLTCモード) 実燃費約30km/L
車両本体価格 2,496,000円
車両価格差:342,000円
参考レギュラーガソリン価格:160円/L
年間5,000km走行の場合
ガソリン車のガソリン代 53,333円
ハイブリッド車のガソリン代 26,666円 差額26,667円
車両代金の差が埋まるのは、約12年10か月後
年間10,000km走行の場合
ガソリン車のガソリン代 106,666円
ハイブリッド車のガソリン代 53,333円 差額53,333円
車両代金の差が埋まるのは、約6年5か月後
年間20,000km走行の場合
ガソリン車のガソリン代 213,333円
ハイブリッド車のガソリン代 106,666円 差額106,667円
車両代金の差が埋まるのは、約3年3か月後
年間1万km走るユーザーの場合、7年乗ることで差額が埋まる計算です。
長く乗るユーザーほどハイブリッド車のメリットが大きくなります。
ただし、ハイブリッド車のモーターの力強い走りと静粛性を考慮すると、一概に車両価格とガソリン代の差額だけでは収まらないでしょう。
13年経過時にハイブリッドの恩恵あり
トヨタのハイブリッド車や日産のe-POWER、ホンダのハイブリッド車は、初度登録から13年経過しても自動車税は重課されません。
ガソリン車の場合、15%の重課になります。
マイルドハイブリッドの場合は、ガソリン車同様、初度登録から13年経過時に自動車税が15%重課される車種もあります。詳しくはメーカーディーラーにご確認ください。
まとめ
走行距離が多めのユーザーはハイブリッド車がおすすめです。
電気モーターによる力強い加速感と低燃費、モーターのみで走行する静粛性を重視するユーザーはハイブリッド車がおすすめです。