※2019年5月15日投稿
※2020年10月17日追記しました。
目次
イモビライザーの天敵、イモビカッターとは?
イモビライザー車は車の盗難を防ぐために開発されたものです。
防犯のために人気車ではイモビライザーを付ける人が多いのですが、実際には完全に盗難を防げるというわけではありません。
イモビライザーの仕組みを逆手に取ったイモビカッターと呼ばれるものを使えば、簡単に盗むことが出来てしまうのです。
イモビカッターを使えば、1分ほどでイモビライザーの解除ができます。イモビカッターは、カギ業者など業務に携わる者のみ持つことが許されており、一般の方が持っている場合、警察に捕まる可能性があります。
車の鍵紛失してないのに盗まれる?イモビカッターの仕組みとは
イモビカッターは本来なら解除できないものを不正に解除することが出来てしまいます。
犯罪者が利用している手口で仕組みとしては、イモビのコネクターに接続をすることにより元々の暗号を勝手に書き換えることが出来ます。
書き換えた上に別の暗証番号に変更してしまいます。書き換えられることは本来ならば絶対に出来ないのですが、イモビカッターを使うことにより簡単に書き換えることが可能です。
書き換えられて別の暗証番号にしてしまうと、自分持っている鍵ではなくても簡単に車を開けられてしまうのです。
盗難する側も普通に鍵を開けられるので、周りの人に不審がられずに盗難が出来ます。
車鍵紛失してなくても盗まれてしまうのも怖い点です。
イモビカッターは盗難の為の道具なの?
イモビカッターという商品がなぜあるのかというと、元々自動車販売店や整備工場のために作られたものです。
以上の点からイモビライザーだから盗まれることはないという考えは間違いです。
逆に従来の鍵よりも盗まれやすい可能性もあります。盗難されないために防犯対策はどうすれば良いのかと言うと、ガードを付けるようにしましょう。
イモビカッターから防ぐガードの仕組み、少し高いけどおすすめ!
ガードはカッターの動作を検知すると自動的にその行動を妨害してくれる仕組みです。それに加えて車に異常が起こると数分間に渡り警告音を出してくれます。
犯人側も警告音に驚いて逃げる可能性が高いためかなり有効な防犯対策です。
価格は少し高いですが防犯の意味を考えるのならば絶対に付けておいたほうがいい商品です。
イモビカッターガードやイモビカッターキラーと呼ばれ、イモビカッターによる被害を未然に防いでくれます。ドアノブのリクエストスイッチで開錠してもセキュリティシステムが解除できず、スマートキーのボタンでのみセキュリティが解除されるなど、リレーアタックによる盗難対策にもなっています。しかし、タッチするだけでドアの開錠及び施錠が出来るのがスマートキーのメリットですが使えなくなります。
イモビカッターに対する、もう一つの防犯対策
もう1つ防犯対策としては、威嚇用LEDというエンジン停止をしている夜間の間に光の点滅を繰り返す動作をしてくれるものです。こちらも夜間の対策としては非常に有効な対策なので是非付けておくと良いです。犯人側はいくら堂々と盗難は出来るとしても、やはり目立つ時間や行動は避けたいと考えます。防犯対策としてガードや威嚇用LEDを付けたり、買い物に行くときの駐車位置なども気を付けると良いです。イモビライザー車だからと言って盗難されないわけではありません。イモビカッターを使えば簡単に自分の愛車を盗まれてしまうためしっかりとした防犯対策を行いましょう。
少々面倒になりますが、タイヤロックやハンドルロックなど物理的に車を動かせない状態にするのも有効な盗難防止策です。タイヤロックやハンドルロックを壊して外すだけでも手間になり時間がかかるため、盗みを断念させるきっかけになります。タイヤロックをしたまま忘れて車を動かしてしまった場合、思わぬ傷を付けてしまうこともありますので使用には十分注意しましょう。たとえダミーでも「盗難防止装置取付車」「セキュリティアラーム取付車」などのステッカーを用意しておくだけでも車を盗もうとする者にプレッシャーを与えることが可能です。
車を自宅駐車場に駐車している場合は、防犯カメラを設置して監視する方法や、駐車場にセンサーライトを取り付けるだけで盗難防止策になります。イモビカッターを使用して盗もうとしている時に、急にライトが点灯して明るくなったらびっくりして犯人は怯んでしまいます。
イモビカッター対策が進んでる
2006年以降にフルモデルチェンジした車種はイモビカッター対策が進んでいます。イモビカッターによる盗難被害が話題になった当初のイモビカッターではイモビライザーの解除が出来なくなっています。
しかし、イモビカッターも車種限定する方法でイモビカッター対策車も盗まれる被害があるなどイタチごっこが続いています。最新の新車は最新のイモビカッター対策が行われていますが、5年、10年など年数が経過した車種の場合、対策が古くなり盗難の被害に遭う可能性があります。
トヨタ車が狙われる!その理由は?
イモビカッターは、車種限定で使用可能なことから、海外に売れる人気車を中心に狙われます。特に、トヨタプリウス、セルシオ、ランドクルーザー、ハイエースの被害が目立ちます。プリウス専用のイモビカッターなら、プリウスを立て続けに狙えるメリットがあります。
セルシオは3代目のUCF30系、プリウスは2代目のNHW20系がターゲットになりました。2020年現在、15年前後経過していますので、これらのモデルは窃盗団のターゲットから外れてきています。
プリウスは、燃費性能に優れるため海外でも数多く走っています。盗難後に解体して、比較的高価な駆動用バッテリーを輸出するなど、バラ売りして利益とすることが可能です。
ランドクルーザーは、100系200系、プラドなどシリーズを問わず狙われます。悪路走破性に優れ、耐久性に優れているため道路が整地されていない地域では絶大な人気を誇ります。
ハイエースは特に注意が必要
ハイエースは、耐久性に優れたトヨタの商用車であり、ディーゼルエンジン車は東南アジア等で高い人気があります。
イモビライザーは、2007年8月以降の200系2型のスーパーGLに標準、他グレードに全車オプション、200系3型で2012年4月以降にイモビライザー全車標準装備になりました。2012年4月以前はイモビライザーが装備されず、狙われやすいハイエースが多くあります。