1955年にクラウンが誕生して以来、安心と信頼の伝統を守り、正統派セダンとして進化し続けてきました。クラウンにはフォーマルなロイヤルシリーズとスポーティなアスリートシリーズがラインナップされます。
アスリートシリーズは、1999年9月に11代目170系クラウンが登場した際に設定されました。
2018年6月のモデルチェンジによりグレード体系がリニューアルされ「ロイヤル」「アスリート」の表記は消滅しています。
ロイヤルサルーンはクラウンの高級感と上質感を強調し、プライベートユースから、法人ユースまでくつろぎの室内空間を実現し日本を代表するトヨタの高級セダンです。2018年6月以降の220系では、S、G系グレードとして引き継がれています。
アスリートは、クラウンの上質感をそのままに、スポーティな足回りを採用するなど、走りを重視した高級スポーツセダンです。V6 3.5Lエンジンの設定や、ターボエンジンの設定が特徴です。2018年6月以降の220系では、RS系グレードとして引き継がれています。
2008年以降は、静粛性と燃費性能に優れたハイブリッドシリーズもラインナップされます。
2016年8月のマイナーチェンジで、夜間の歩行者も検知する衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense」を全車に標準装備するなど、予防安全装備を充実させました。
参考:ガズー カタログ トヨタクラウン 2012年12月~2018年6月
https://gazoo.com/catalog/maker/TOYOTA/CROWN/201212
トヨタ グローバルニュースルーム
https://global.toyota/jp/detail/13295732
目次
クラウンのイモビライザー付車の特徴は?
クラウンは、盗難の被害を防ぐため、IDコードが登録された正規のキー以外ではエンジンが作動しないエンジンイモビライザーシステムを装備します。クラウン2003年11年に発売された180系以降はハイブリッドを含め全車イモビライザーを標準装備します。
170系では、上級グレードの3.0Lロイヤルサルーンにイモビライザーが標準装備されますが、他のグレードには設定がありません。170系のイモビライザー設定車及び、180系のロイヤルエクストラ系のキーはリモコンキー1体型キーになり、鍵の持ち手の部分にイモビライザーチップが埋め込まれています。180系のロイヤルエクストラを除くグレード以降はハイブリッドモデルも含め、全車スマートキー+プッシュスタートシステムを採用しています。
クラウンの鍵の形状について
トヨタ車のスマートキーにあるエマージェンシーキーの形状はウェーブキーと呼ばれる形状で、カギの外側にギザギザが無く内側にギザギザがあるタイプです。ウエーブキーは内溝キーとも呼ばれ、セキュリティが高いのが特徴です。クラウンのスマートキー搭載車のエマージェンシーキーもウェーブキーです。
内溝キーはセキュリティの高さから、自動車保険に付帯するロードサービスの業者ではロック開錠できない可能性もあり、ロック開錠できてもスマートキーの作成及び、イモビライザーのID登録はできません。
また、キーナンバープレートを用意しても、内側を削る専用の機械が必要のため、ホームセンターなどでは、作成できない場合があります。
スマートキーのカラーにも注意
クラウンでスマートキーの作成依頼の場合には、スマートキーのカラーに注意しましょう。鍵業者は、そのモデルに合ったスマートキーを用意するためです。
特に、200系クラウンの場合は、前期でシルバー、後期でブラックのスマートキーを採用しています。カラーも覚えておき、鍵業者に伝えましょう。
<h2>伝統あるトヨタの正統派セダンクラウンはイモビライザーを装備</h2>
上質でスポーティな高級セダンクラウンは、ターボモデルの高い動力性能と、優れたデザイン、ハイブリッドモデルの優れた燃費性能のため盗まれやすい車とされています。一般社団法人日本損害保険協会が発表した2017年11月調査のデータでクラウンは6位、2016年では7位で窃盗団に狙われやすい車となっています。
盗難の被害を防ぐためクラウンにはIDコードが登録された正規のキー以外ではエンジンが作動しないエンジンイモビライザーシステムが装備されています。
参考:一般社団法人日本損害保険協会
http://www.sonpo.or.jp/news/release/2018/1803_01.html
スマートキーの電池残量が少ない場合
スマートキーの電池残量が少ない場合、ブレーキを踏んでスタートボタンを押しても起動しません。スタートボタンにスマートキーを近づけてもう一度スタートボタンを押してみましょう。この方法で起動した場合、早めに電池交換しましょう。
電池交換は、スマートキーの横にあるプッシュスイッチを押し、エマージェンシーキー(メカニカルキー)を引き抜きます。スマートキーにキズをつけないように注意してケースを開けるとコイン型の電池が入っていますので交換しましょう。
ゼロクラウンと呼ばれた180系はSMARTボタンをチェック
鍵は紛失していないが、スマートキーが突然使用できなくなった場合には、運転席足元近くにあるSMARTボタンをチェックしましょう。何かの拍子にぶつかってスイッチがオフになっている可能性があります。もう一度押すことでオンになります。SMARTボタンは180系前期モデルが対象です。
クラウンの緊急始動機能
パーキングブレーキがかかっていることを確認、スタートボタンを1回押してアクセサリーモードにします。ブレーキペダルを踏んでスタートボタンを15秒以上押し続けます。この方法で始動できなかった場合は、異常の可能性がありますのでディーラーに連絡しましょう。なお、プッシュスタート機能付きのクラウンのみの対応です。
バッテリー上がりが原因でなく、この方法でエンジンの始動ができても、故障の可能性がありますので、ディーラーで点検をおすすめします。
参考:クラウン 取扱説明書 P396
https://toyota.jp/pages/contents/ownersmanual/pdf/crown/crown_201002.pdf
クラウンのイモビライザー付きの鍵トラブルは鍵業者へ連絡
クラウンでイモビライザー付きの鍵を紛失したなどトラブルの場合、カギのトラブルなどを取り扱う業者に連絡するのがベストです。トラブルが発生した場所まで出張し、鍵開けから、コンピューターのリセットを行い、コンピューターのリセット作業、イモビライザーの登録が可能です。クラウンは2003年に発売された180系以降、全車イモビライザー装備します。170系は、3.0Lロイヤルサルーンのみ標準装備します。170系および180系ロイヤルエクストラはリモコンキー1体型、180系ロイヤルエクストラ以外のグレード以降のモデルはスマートキーのみとなります。
鍵業者に連絡する場合は、年式やカギの種類、エンジンの始動方法、スマートキーの色などわかる情報をすべて伝えるとスムーズです。
鍵業者に依頼することで、30分から1時間の作業で完了し、車が使用できる状態になりますが、ディーラーにお願いする場合には、ディーラーまでのレッカー移動および、コンピューターの交換が必要とされ、スペアキーが無い場合約1週間クルマが使用できない状況になる可能性があります。
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