車で出かけようとしてもエンジンがかからない、セルモーターは回るがかかりそうでかからない。スマートキーに異常が無い場合にはバッテリー上がりが疑われます。
夏の暑さでエアコンなどの電装品を酷使し、急な寒さで弱ったバッテリーが力尽きるトラブルも多くなっています。
今回は、車のバッテリーが上がった時の対処方法について紹介し、バッテリーを長持ちさせるための秘訣についても紹介します。
目次
バッテリーが上がってしまったら…
バッテリーが上がってしまったらエンジンがかからないため、その場から移動できなくなります。
JAFやご加入の自動車保険のロードサービスを利用して救援してもらう方法と、ブースターケーブルによるジャンプスタート、ジャンプスターターを使用する方法があります。
なお、一度バッテリーが上がってしまったら再び上がる可能性が高いため、救援してもらった後は早めにバッテリーを交換することをおすすめします。
ロードサービスを利用する方法
JAFに加入している場合、バッテリー上がりは無料で対応してもらうことができます。
非会員の場合は13,130円かかります。
JAF非会員でもご加入の自動車保険のロードサービス特約でバッテリー上がりを無料で対応してもらえる可能性がありますので、ご加入の保険会社に連絡してみましょう。
特約のみの利用は、翌年の保険料に影響しませんので安心です。
ケーブルによるジャンプスタート
万一のバッテリー上がりに備えて、ブースターケーブルを持ち歩くことをおすすめします。
ブースターケーブルがあることで、他の車から救援してもらうことが可能です。
ジャンプスタートの手順は、ヘッドライトやエアコンなど全てオフであることを確認し、救援される側の+端子に赤いケーブルを接続し、救援車の+端子に赤いケーブルを接続します。
救援車の-端子に黒いケーブルを接続し、救援される側の車のエンジンフックやブロックに接続します。最近の車は樹脂カバーで覆われていることから見当たらない場合は、直接-端子に接続します。その際は慎重に接続しましょう。火花が散ることもありますが問題ありません。
救援車のエンジン回転を2000回転付近まで上げながら、救援される車のエンジンを始動します。無事始動したら、ケーブルを逆の手順で外します。
なお、THS(トヨタハイブリッドシステム)、日産e-powerの車からの救援は不可ですので注意しましょう。
ジャンプスターターによるジャンプスタート
ジャンプスターターがあれば、救援車がいない場合でもジャンプスタートが可能です。
持ち歩きの可能なタイプは充電式で、しつかり充電されていることがスムーズなスタートの鍵となります。カー用品店で1万円前後で購入可能です。
バッテリーの寿命
ルームランプの点けっぱなしや半ドアでルームランプが点灯したまま放置してバッテリー上がりを起こしてしまう以外で、バッテリーの経年劣化による寿命があります。
車のバッテリーの寿命は使用状況によっても変わりますが、概ね2~3年です。
ハイブリッド機能を持たないアイドリングストップ搭載車は、1年半~2年とさらに短くなります。
アイドリングストップは、無駄な燃料消費を抑える機能ですが、頻繁にセルモーターを回すことでバッテリーに負担をかけています。
最近では、アイドリングストップによる燃料消費よりもバッテリー交換費用の方が高くなりエコと言えないことから、アイドリングストップ機能を搭載しないメーカーも出てきています。
アイドリングストップ車のバッテリー寿命を延ばす方法
アイドリングストップ車でアイドリングストップキャンセルスイッチがある車はエンジンを始動するたびにキャンセルしましょう。不要なアイドリングストップを止めることが可能です。
車種によっては、新車搭載バッテリーを4年~5年持たせることが可能です。
アイドリングストップ車に限らず、バッテリーを長持ちさせる秘訣として、エンジンを切る前に、オーディオやエアコンをオフにすることが大切です。
エンジン始動時にエアコンが同時に作動するとバッテリーの負担になります。
ちょっとしたひと手間、気遣いでバッテリーは長持ちしますのでお試しください。