※2020年4月29日投稿
※2024年5月1日追記更新
同じスタイルの軽乗用車だけど、メーカーが違う、車名が違う車が多くあります。その多くは、相手先ブランド生産(OEM(Original Equipment Manufacturer))によって販売されています。2020年2月現在、軽貨物車を開発製造しているメーカーは、スズキ、ダイハツ、ホンダが製造しているのみです。
今回は、ダイハツ工業株式会社で製造している軽貨物車(4ナンバー車)のOEM供給先をまとめるとともに、主な車種別のイモビライザーの有無や搭載時期についてまとめます。
目次
ダイハツがOEM供給しているメーカーは?
スバル、トヨタの2社にダイハツの軽貨物車はOEM供給されています。
ダイハツ ハイゼットシリーズとは
「ハイゼット」シリーズは、ダイハツが1960年に初めて軽四輪車として生み出したモデルであり、長い間お客様のニーズに応えながら進化し続けてきたロングセラーカーです。農業や建設業、配送業など、さまざまな業種のお客様にとって頼りになるパートナーとして、全国各地で広く愛されており、総生産台数は750万台以上に達しています。
近年、労働力不足や使用用途の多様化など、軽商用車を取り巻く環境が変化してきました。それに対応するため、今回のフルモデルチェンジでは商用車に初めて「DNGA(ダイハツニューグローバルアーキテクチャー)」を採用しました。これにより、「ハイゼットカーゴ」と「アトレー」のプラットフォームを一新し、さらに「ハイゼットトラック」も含めて初めてFR用CVTを採用し、燃費性能や静粛性、発進性などの基本性能を向上させました。また、最新の予防安全機能である「スマートアシスト」なども取り入れることで、ますます高まる安全性と安心感のニーズに応えています。
ハイゼットカーゴ
ハイゼットバンは、トラック発売の約半年後の1961年5月に発売されたダイハツの軽商用車であり、約60年に渡り、幅広い業種の方々から好評を得ています。
2020年2月現在発売されているハイゼットカーゴは2代目でフルモデルチェンジから15年以上同じモデルとして販売され続けています。ハイゼットとしては10代目になります。
イモビライザーを装備するハイゼットカーゴは?

https://www.daihatsu.com/jp/news/2004/20041220-01.html
ハイゼットカーゴにイモビライザーを装備するモデルはありません。
最上級のクルーズターボにも設定が無く、セキュリティアラームも装備されません。万一の鍵紛失の場合には、鍵の作成のみでエンジンの始動が可能です
ハイゼットカーゴのOEM車は?
・スバル サンバートラック
・トヨタ ピクシスバン
サンバー、ピクシスバンにもイモビライザー&セキュリティアラームの設定はありません。サンバーは自社生産終了後2012年4月から、ピクシスバンは2011年12月からハイゼットカーゴのOEM車として発売され、ハイゼットカーゴに準じます。
ハイゼットトラック
ハイゼットは、1960年11月に発売されたダイハツの軽商用車であり、60年に渡り、農業や建設業を中心に、幅広い業種の方々から好評を得ています。
2020年2月現在発売されているハイゼットトラックは10代目になります。カーゴ同様15年以上同じモデルとして販売され続けています。
イモビライザーを装備するハイゼットトラックは?

https://www.daihatsu.com/jp/news/2004/20041220-01.html
ハイゼットトラックにイモビライザーを装備するモデルはありません。
キャビンを広く使えるハイゼットジャンボも含め、セキュリティアラームも装備されません。万一の鍵紛失の場合には、鍵の作成のみでエンジンの始動が可能です。
ハイゼットトラックのOEM車は?
スバルサンバートラック、トヨタピクシストラックです。
サンバートラック、ピクシストラックにもイモビライザー&セキュリティアラームの設定はありません。サンバートラックは自社生産終了後2012年4月から、ピクシストラックは2011年12月からハイゼットトラックのOEM車として発売され、ハイゼットトラックに準じます。

ミラバン
ミラは1980年にミラクオーレ発売されました。消費性導入前までの軽5ナンバー車は物品税が課税されていたことから4ナンバーが主流で、スズキアルトとの激しい販売競争がありました。2011年にミライースが発売され、メインの軽乗用車はミライースとなり、ミラは実用性に優れた軽商用車中心になりました。
最も新しいミラバンは7代目にあたり、2018年3月で販売を終了しております。

https://www.daihatsu.com/jp/news/2007/20071210-02.html
イモビライザーを装備するミラバンは?
ミラバンにイモビライザーを装備するモデルはありません。
ミラバンには、イモビライザーは装備されないのですが、セキュリティアラームが搭載されています。窓を割ってロックを開錠した場合など、ホーンで異常をお知らせします。鍵の紛失などで業者に依頼する場合には、セキュリティアラームの有無を伝えましょう。
2007年12月に発売された7代目ミラバンにセキュリティアラームを標準装備します。
TXに標準装備されますが、2011年7月以降はエントリーモデルのTLが廃止されTXのみになり、全車標準装備になります。
参考:ダイハツ ニュースリリース
https://www.daihatsu.com/jp/news/2007/20071210-02.html
https://www.daihatsu.com/jp/news/2011/20110719-02.html
ミラバンのOEM車は?
スバルプレオバンです。
プレオバンは、自社生産のプレオバンが終了した後、2010年4月にミラバンのOEMとなりました。当時は、ミラバンTLの装備に準じセキュリティアラームは装備されません。2011年7月以降は、ミラTXに準じることからセキュリティアラームを標準装備します。
ミライース

ミライースは、エコ&スマートをコンセプトに、デザイン性や4人がしっかり乗れる広さ、便利性、安全性を兼ね備えた軽乗用車です。
スズキアルトエコとの燃費バトルを繰り広げた時期もあり、ハイブリッド技術を搭載しない「第三のエコカー」として注目を集めています。
ミラバンの販売が終了して以降は、ビジネスカー・商用車としてミライースを採用する企業が多くなっています。
実用性に優れた5ドアでリアシートを倒すことで、ミラバンと変わらない積載性を備えています。
価格面では、Bグレードで860,400円(CVT、2WD)で、ミラバンの最終モデルでTXグレードの価格が807,429円(CVT、2WD)のため、5万円ほどの違いのみです。
イモビライザーを搭載するミライースは?
ミライースは、上級グレードのGグレードにのみイモビライザー+セキュリティアラームを標準装備し、キーフリーシステムと呼ばれるスマートキーを装備します。
他のグレードは、イモビライザーを装備しません。
イモビライザーを装備しないミライースは、セキュリティアラームを装備し、ワイヤレスリモコンキーを標準装備します。
ミライースのOEM車は?
ミライースのOEM車は、トヨタピクシスエポックとスバルプレオプラスです。
ミライース同様、上級グレードのみにイモビライザーを標準装備します。
Bグレードのビジネスグレード設定は、ピクシスエポックにありますが、プレオプラスにはありません。プレオプラスは、ミライースLグレード相当のFグレードからです。
アトレー
アトレーはワゴンモデルとして販売されていましたが、2021年12月のモデルチェンジにより、4ナンバー化されました。
「使いつくせるマルチBOX」をコンセプトに、積載量と積載スペースを最大限活用する目的があり、車中泊やアウトドアユース目的で選ぶユーザーも多く注目されています。
アトレーはイモビライザー&セキュリティアラームを標準装備し、キーフリーシステムと呼ばれるスマートキーを装備します。
アトレーは、2024年4月時点でOEM供給を行っていません。
