車を毎月定額の支払で乗るマイカーリースを契約する方が増えています。
ライフステージに応じて3年毎など短期間で乗り換えることが可能であったり、人気車の場合、リース満了後中古車として販売されるため、リース料が抑えられている場合もあります。
リース車も盗難には十分注意しなければなりません。トヨタアルファードやプリウスなどの人気車は毎年多くの台数が盗難被害に遭っています。
リース車はリース会社の所有でリース期間中に使用者が使用する契約ですが、レンタカーと違い、「わ」ナンバーではありません。
盗む側からすれば、リース車であることは分かりません。
今回は、カーリース車の盗難リスクと防止策について簡単に紹介します。
目次
車の盗難は年々減少傾向
イモビライザーの標準装備化や監視機能付きドライブレコーダーの普及によって、車の盗難認知件数は減少傾向にあります。
しかし、トヨタランドクルーザーやプリウス、アルファードといったトヨタの人気車種は狙われ続けています。
90年代の日産スカイラインGT-RやホンダNSX、マツダRX-7などのネオクラシックスポーツカーも狙われています。
海外で人気が高まっており、イモビライザーが装備されていないことから十分な注意が必要な車種です。
しかし、リース車でネオクラシックスポーツカーは考えにくいため、プリウスやアルファードが特に注意すべき車種になります。
最新の盗難手口に注意
スマートキーが装備され、イモビライザーやセキュリティアラームがあるからといっても油断できません。
スマートキーの微弱電波を狙った「リレーアタック」や車のコンピューターに入り込む「CANインベーダー」による盗難に注意しなければなりません。
ハンドルロックやタイヤロックなど物理的に動かなくする方法や、スマートキーの電波を遮断するために金属製の缶にスマートキーを保管する、明るく人通りの多い駐車場を利用するなどの対策が必要になります。
リース車で盗難被害に遭ったら
リース車両が盗難に遭ったら、まず警察に連絡しましょう。そして被害届を出します。
リース車の所有者名義はリース会社ですので、リース会社にも連絡しましょう。
盗難被害の届け出には、車検証が必要です。
しかし、車検証は車のグローブボックスなどに保管して常に携行しています。
盗難の際には、すべて無い状態になりますので、万一の事態に備えて、車検証はコピーして自宅等別の場所に保管しておくことをおすすめします。
す。
リース車での盗難は多額の中途解約金の請求あり
カーリース車が盗まれて、盗難届を出しても見つからない場合、ほとんどの契約が強制解約になります。
事故などでリース車両を全損させた場合と同じ扱いになり、リース会社から中途解約金を請求されます。
中途解約金は、残っているリース料に加えて、リース車両に残価設定されている場合、その残価を加えたものになりますので、かなりの金額を一括で支払う義務を負うことになります。
概ね5年以内のリースの場合、残価設定されています。
リース車の場合、「わ」ナンバーのレンタカーと違い、ナンバーで識別できません。
通常の購入車両と同じく、常に盗難のリスクは存在します。
盗難車に対する補償がついたカーリース車向けの任意保険への加入は必須になります。
リースで乗るなら車両保険は必須!
カーリース車向け自動車保険と言っても代理店型・ダイレクト型問わず、車両保険でリースの中途解約金が支払うことができる保険であれば大丈夫です。
ソニー損保やSBI損保などのダイレクト型の保険会社もリース車の加入も問題ありませんが、車両保険の金額をリース会社に確認し、その保険会社において満額車両保険でカバーできるか必ず確認しましょう。
三井住友海上の場合、「リースカー車両費用特約」があり、違約金等の対応も安心です。
トヨタのカーリース「KINTO」の場合、リース料金に一般車両保険を含む自動車保険が含まれていますので、万一の際にも安心です。
車対車限定特約でもOK
車両保険には、自損事故も含む全ての事故での車両損傷をカバーする一般車両保険と、車同士の事故限定+盗難、いたずら、火災、台風・竜巻・洪水・高潮などの自然災害(地震津波を除く)を補償する「車対車限定特約」があります。
車対車限定特約は保険料の節約につながりますが、電柱や壁への衝突、当て逃げの際には車両保険が出ませんので注意が必要です。
まとめ
カーリース車の盗難場合、多額の中途解約金が請求されます。
中途解約金を支払えるだけの自動車保険への加入は必須です。
盗難防止のイモビライザーが装備されていても最新の盗難手口で盗まれる場合があります。
ハンドルロックなど物理的に動かなくする対策も必要です。