※2020年2月29日投稿
※2020年9月29日追記しました。
山梨県で車のエンジンをかけようとしても、エンジンがかからないと焦ってしまいます。盗難防止のためのイモビライザーが装備されている車ならなおさらです。特に外出先でエンジンがかからないと単純な原因であっても焦ります。
今回は、イモビライザー搭載車のイグニッションキーやツイストノブ、スタートボタンを押してもエンジンがかからない時の対処方法について詳しく紹介します。



目次
比較的簡単に対応できるケース
車のエンジンがかからない原因が、知っておくことで対処可能なケースを紹介します。
ハンドルロックの作動
キーが引き抜ける「LOOK」の位置で作動するハンドルロックは、ハンドルを動かそうとすると「カチッ」とハンドルが動かない状態になります。この状態でキーを差し込んでエンジンを始動しようとしてもキーは回りません。キーが回るようにするには、ハンドルを左右に動かしながらキーを回すとエンジンが始動します。なお、スマートキー+プッシュスタートタイプの車はブレーキを踏みスタートスイッチを押すことでエンジンはかかります。
プッシュスタートシステムの車は、ブレーキを踏まないとエンジンがかかりません。
シフトポジションが「P」「N」以外にある場合



現在、街の中を走る車のほとんどがオートマチック車と言われています。オートマチック車のエンジンが始動するのは、シフトポジションが「P」または「N」で、「R」や「D」など走行状態の位置では、エンジンがかかりません。また、「P」以外のポジションではキーが抜けない仕組みになっています。
一度シフトポジションを確認し「P」の位置でキーを回してみましょう。シフトロックを解除してレバーを操作した後、レバーを「P」に戻し忘れるとエンジンがかかりません。
※2020年9月29日追記
「D」や「R」レンジのままエンジンを切りませんでしたか?慌てていたり、急いでいる場合にやりかねません。そのままドアを開けると警報音が鳴る車種が多いのですが、ドアを開けることなく、そのままエンジンを始動し動かしたい場合は、落ち着てシフトポジションをしっかり確認しましょう。
別の車の鍵が付いてませんか?
同じ車種の社用車が複数台ある会社は珍しくありません。同じ車種のイモビライザーキーが数個まとまっている状態でエンジンを始動しようとすると、その車のIDコードを認識したときにはエンジンは始動しますが、違う車のIDコードを認識したときにはエンジンはかかりません。鍵は1台毎使用しましょう。
対応が困難なケース



スマートキーの紛失
ポケットに入れいてる、カバンに入れていると思っても、実際には落すなど紛失しており、入っていない場合には、ドアの開錠が出来ず、エンジンがかかりません。ロックされていない状態では、ボタンを押すと「キーが見つかりません」といったようなメッセージが出る車もあります。
スマートキー紛失の場合には、JAFのロードサービスや自動車保険のロードサービスが使えませんので、カギのトラブルなどを取り扱う業者やディーラーに連絡し、登録してもらうなどの対応が必要です。鍵開けからスペアキーの作成、イモビライザーのIDリセットから登録まですべて対応が可能です。連絡の際には、年式や車種を伝えるとともに、スマートキータイプの場合、プッシュスタート方式かツイストノブ方式かを伝えると対応がスムーズです。
イモビライザーIDコードの不一致
最近の車には、盗難防止のため、IDコードが登録された正規のキー以外ではエンジンが作動しないエンジンイモビライザーシステムが装備されます。キーの複製は、キーナンバーがあれば複製可能ですが、IDコードが登録されていない場合にはエンジンが始動しません。カギのトラブルなどを取り扱う業者出張鍵屋やディーラーに連絡し、登録してもらうなどの対応が必要です。
年式や車種を伝えるとともに、スマートキータイプの場合、プッシュスタート方式かツイストノブ方式かを伝え、リモコン一体型の場合は、その旨を業者に連絡することで対応はスムーズです。
→参考ページ
甲府市にてイモビライザーの車鍵紛失や車の鍵トラブル
バッテリーが上がってしまった場合
鍵は回るが「カリカリカリ」と音がするだけでエンジンがかからない、または回しても反応なし、スタートボタンを押してもエンジンがかからない場合には、バッテリー上がりが考えられます。バッテリー上がりの場合には、JAFのロードサービスや、ご加入の自動車保険のロードサービスが利用できます。一度上がったバッテリーは消耗しており、またすぐに上がる可能性が高くなります。救援してもらった後は、早めにバッテリーを交換しましょう。
新しいバッテリーに交換してもすぐに上がってしまう場合は、オルタネーター(発電機)が故障している可能性があります。ディーラーや修理工場に持ち込みましょう。オルタネーターを交換し修理が完了後、新しいバッテリーの場合、充電することで復活する可能性が高いため、すぐに別のバッテリーを購入せず様子見てみることをおすすめします。
スマートキーの電池が少ない場合
スマートキー車でスマートキーの電池残量が少なくエンジンが始動しない場合には、スタートボタンにスマートキーを近づけてスタートボタンを押すことでエンジンが始動します。しかし、完全になくなるとエンジンの始動はできませんので早めに電池交換しましょう。走行中に完全に電池切れを起こした場合には、スマートキーと車の通信が途切れ、「キーがありません」と表示される場合があります。次にエンジンを止めた際には、走行不能になりますので注意が必要です。
2020年9月29日追記しました。
比較的簡単にできるケース
クラッチスタートシステム搭載車
現在、多くの車種はオートマチックのみですが、トヨタのGRシリーズや日産のニスモシリーズにマニュアル車を用意したり、最近では、トヨタカローラシリーズやマツダ3(旧アクセラ)、マツダ2(旧デミオ)などマニュアル車が意外と多く選べます。
マニュアル車には、クラッチを踏まないとエンジンが始動しないクラッチスタートシステムが装備されます。ギアが入っている状態でエンジンを始動しようとすると動き出す危険があるためです。
慌てずにクラッチを踏んでスタートボタンを押したりキーを操作しましょう。
対応が困難なケース
ツイストノブ+スマートキーで緊急対応方法



https://www.nissan.co.jp/SP/OM/MOCO/0906/manual_T00UM_HD03A.pdf P3-48
プッシュスタート方式のスマートキー装着車で、スマートキーの電池残量が少ない場合、スマートキーをスタートボタンに近づけることでエンジンの始動が可能です。電池がゼロの場合は、エンジン始動ができなくなります。
スマートキー装着車で、ツイストノブを回してエンジンを始動させるタイプもあります。
通常はツイストノブを回すだけでエンジンが始動しますが、スマートキーの電池不足などの理由で始動できない場合は、エマージェンシーキーを差し込んで回します。
ツイストノブの先端のキャップは外れるようになっていますので、外すことでキー差込口が現れます。
燃料が無い場合
エンジンがかからない原因として燃料切れがあります。給油ランプが点灯したまましばらく走っていたり、全く気付かずにいた場合考えられます。燃料が少ない場合、上り坂や下り坂などの勾配により燃料タンクから燃料が供給されないことも考えられます。
ガソリン車の場合は、ガソリンを給油するだけでエンジンの始動が可能です。以前は、ガソリン携行缶に入れてガソリンを購入することができましたが、2019年の京都アニメーション放火殺人事件後は、簡単に購入できなくなりました。
消防法により、本人確認及び使用目的の確認、販売者は販売記録を残すことが義務付けられています。燃料切れの場合は、ロードサービスの手配が必須になります。



出典:マツダ マツダ 走行性能
https://www.mazda.co.jp/cars/mazda2/driving/
ディーゼル車の場合は深刻です。燃料系にエアーが入ってしまうことでたとえ軽油を入れたとしてもエンジンの始動が出来なくなります。燃料ポンプで軽油を送るディーゼル車の燃料ポンプに空気を吸い込ませてしまうとポンプのシール部分などにダメージを与えてしまう場合があります。近年の直噴エンジンほど精度が高いつくりのためダメージを受けやすくなります。ディーゼル車の燃料切れには特に注意しましょう。
最近のマツダ車のスカイアクティブDには、燃料切れ対策がありますが、その場で動けなくなることには変わりありません。
軽油は、地域により種類が異なります。寒冷地以外では、流動点が-7.5℃の2号軽油が販売されています。しかし、東北や山間部の降雪地域では、流動点が-20℃の3号軽油です。2号軽油のままスキー場に行ったら、燃料が凍結してエンジンがかからなくなります。現地で軽油を入れるようにしましょう。


